生まれた2009/10/07

安産でした
母子ともに健康です

お産のこと2009/10/12

産まれたばかり
(産まれたばかり)

 予定日を数日過ぎ、焦ってもよくないとは分かっているものの、あまり予定を過ぎると助産院で産めなくなることや、慣れた先生が木曜から不在になることなどもあり、なかなかに焦っていた。
散歩や階段の昇り降りその他の成果があったのか、ようやく水曜の未明に陣痛らしきものが始まり、助産院へ移動となった。 

 明け方からは陣痛が強くなり、間隔を調べるため時間を記録するほかに、お尻や腰をぎゅうぎゅう押したりして陣痛をのがす手伝いをした。2~3分うとうとして陣痛が来たらマッサージ、の繰り返しである。
寝不足と疲労でなかば朦朧とするなか、そろそろ産みそうだね、ということで分娩の体制に入る。といっても、シートを敷いたり、器具を用意したりの簡単なものだ。部屋自体も、箪笥があったり、端の方にいろいろな物が置いてあったりと、いわゆる普通のうちの部屋であり、とてもリラックスできる。床に寝転がりながら、病院の分娩室はこれとはまったく違うのだろうと想像した。

 結局、何度かいきんだ末、昼の1時すこし前に産まれた。最中は妻の上半身側で手を握っていたが、もう頭が見えていますよ、と言われのぞいてみると、黒々と毛が生えた頭が見えてびっくりした。産まれた時にもうこんなに毛が生えているとは思わなかった。出てきた瞬間にすぐ火がついたように泣いてくれて本当に安心した。
結局、大きな声を出したり、取り乱したりすることもなく、こんなに静かなお産はなかなかないね、と先生も言うほどの安産だった。妻も、いつ陣痛のビッグウェーブが来るのか、と思っていたとのこと。

 カンガルーケアというのだろうか、まだへその緒が付いている状態で、しばらくお母さんのお腹の上に赤ちゃんを乗せていた。その後、はさみでへその緒を切らせてもらった。小指ほどの太さだったろうか。白く、感触としては腸のようなもので(腸、切ったことないけど)3回くらいじょき、じょきとして切り離した。
産まれたばかりの赤ちゃんは想像していたよりも小さく、間違った持ち方をして痛めてしまうのではとだっこするのが怖かったが、すぐに慣れた。

 その後、母が持ってきてくれたおにぎり等を食べてひと落ち着きして、隣の入院する部屋へ移動した。
病院でのお産が悪い訳ではないが、以前、探していた際に行った病院では、感染などの予防のためだと思うが、家族はしばらくのあいだ面会できないようだった。また、産んだ直後の母親でも一緒にいられない所もあるという。助産院では、妻だけでなく、私や母も産まれたばかりの赤ちゃんとの時間を過ごすことができ、それは本当によかったと思う。

 ここでは4泊の入院が基本だそうで、日曜までいることになった。
翌日は、疲れてはいたものの、いろいろ片づけるため午後3時ごろまで出勤した。たまたま、電車がほとんど動いていない台風の日だった。
午前中は大変な風や雨だったものの、昼、食事をとりに外へ出ると台風一過の晴天。
ひさびさに見た夏のような空の下、台風の残りのような風がそよそよと吹いていた。日差しが強く、寝不足もあってか、からだが暖かくなるような感覚があった。ああ気持ちいいなと思った瞬間、涙がどっとあふれてきた。
気がつかなかったが、だいぶ気が張っていたものか。だいぶ遅れて感動がこみあげてきたのだった。