私の家庭での放射能対策2011/11/10

福島第一原発の事故発生以降、私の家庭(東京都大田区在住、夫婦と幼児の3人家族)で
行っている放射能汚染対策や、私個人の汚染に対する認識について記しておこうと思います。

放射能汚染についてあまり気にしていない方にとっては違和感のある部分もあると思いますが
こういう考え方の家庭もあるのか、と寛容にとらえて頂ければ幸いです。

私の家庭と同じ様にいろいろと対策をとられている方であっても、これは確かに納得できるが
ここはちょっとうちとは考えが違うな...と、意見の異なる部分もあるかと思います。
また、住んでいる地域やその他の環境によって、必要な対策も、現実的にできることの範囲も
大きく変わってくると考えています。その上で、記したことが何らかの参考になれば幸いです。


・汚染についての認識等

私は主に過去の定時降下物のデータを参考にして、放射性物質が降った量と場所から、
どの地域がどの程度汚染されているか、その影響を考えるようにしています。
また、さまざまな汚染マップや、基準値を超える食品の報告なども参考にしています。

定時降下物のデータ
http://p.tl/4oGt

各種汚染マップまとめ
http://savechild.net/map

様々な検査・測定結果について、ヨウ素・セシウムについては検査対象となっていますが
ストロンチウム・プルトニウム等についてはほとんど検査が行われておらず、はっきりした
汚染状況はわからないため、いろいろなデータはあくまで参考値として捉えています。

身の回りの汚染に関しては、自分でガイガーカウンターを使用して計測した限りでは
現在の空間線量であれば、外部被爆についてはそれほど深刻に考えていない、というのが
正直なところです。

しかし、雨や土が吹き溜まりのように集まるところを計測すると、やはり警告音が鳴るような
高い値が出ますので、確かにこのあたりにも降っているのだ、ということは実感として確認できます。

降り積もったものが風によって巻き上げられることや、現在も福島第一原発から継続して
放出があることなどから、放射性物質を呼吸によって吸い込むことによる内部被爆については
脅威に感じ、注意するようにしています。


・水

自宅での飲料水は、ペットボトルのものを通販で購入して利用しています。
夫婦2人と幼児で、気温によっても変わりますが、だいたい1日に2Lのものを2~3本消費しています。

天然水とあるものはおそらく地下水を汲み上げているので、東日本のものでも問題ないと思っていますが
私の家庭では以下のネット通販店で見つけた西日本のものを主に利用しています。
大体12ケース程度をまとめて注文しています。
http://item.rakuten.co.jp/misono-support/b21-68/

飲む分や味噌汁・炊飯など、全量を体に摂りこむ分については上記の水を使っています。
米をとぐのに使う分や、乾麺を茹でる湯など、ほとんどを捨ててしまう分については、ブリタを通した
水道水を使っています。

たまに外で食事をした時などは、飲む分・調理に使う分とも水道水になりますが、水道局の発表では
一応の「未検出」が続いていることと、摂る量・頻度もかなり限られることから、外で摂る分については
許容範囲内のリスクと割り切って考えています。


・野菜

特定の地域の作物を避けることについて、食べ物への敬意という問題や、生産者の方の心情を思うと
心苦しく、葛藤は常にありますが、汚染の疑いがあるものを「食べる」ことで支援するということは、
私はするべきではないと一貫して考えています。

ホットスポットの存在を考えると、同じひと続きの畑の中でも、ほとんど汚染がない部分もあれば
数メートル離れた場所に高濃度の汚染箇所があってもおかしくないと考えています。
また、雨や風の影響で、汚染箇所は日々移動したり広がったりする可能性もあると考えています。

土壌検査や、農作物の抽出検査がどれ位の密度で行われているのか、地域によってもばらつきがあると
思いますが、かかる人手や機器、費用、時間...を考えると、おそらく漏れの無いような密度での
検査を行うことは不可能だと思っています。加えて、現状の基準値についても緩すぎると感じています。

そのため、スーパーに並んでいる野菜の中にも、とんでもない濃度の汚染を受けたものが混ざっている
可能性も十分あると考えています。(実際、茶葉等ではそのケースがあったと記憶しています)
また、食べてしまっても味・匂いではわからないので、それと気付くことはできません。

主に上記の理由から、私の家庭では野菜は西日本産・北海道産のものを購入するようにしています。
具体的に、以下の都道府県の産地のものは購入を避けています。

 福島・宮城・岩手・山形・茨城・群馬・山梨・栃木・埼玉・東京・神奈川・千葉・新潟・長野・静岡

ネット通販で九州の野菜を取り寄せたこともありましたが、野菜の性質上どうしても欠品があったり
状態の良くないものがあったりと、それは仕方のないことではありますが、がっかりすることもあるので
基本的に実店舗で探して購入するようにしています。

私の家庭の場合は、幸いクルマで20分程のところに川崎という大きな街があり、京都に本社を置く
「八百一」の店舗のほか、自然食品の店や成城石井などもあるので、近所のスーパーで手に入らない
ものを補足するため、週1回程度の頻度で買出しに行っています。

季節にもよると思いますが、「八百一」は高確率で京都産のほうれん草・小松菜などがあります。
(ない時もあります)
http://www.kyoto-yaoichi.co.jp/shop/index.html

また、私の家からは少し行きにくいので行ったことはないのですが、武蔵小山の自然食品の店で
西日本産の野菜を扱っているそうです。
http://ogaraiguma.exblog.jp/


・肉・魚

豚肉・鶏肉については、九州や四国のものが手に入ることが多いためそれを利用しています。
産地がわかるものは大抵「○○豚」「○○鶏」とブランドが付いていて多少値が張りますが
私の家庭ではもともと肉を摂る量が少いので、そうしたものを利用しています。

牛肉については、私の家庭ではもともと(嫌いではないのですが)ほとんど食べる習慣がないので
事故後も購入していません。

魚についても、もともとあまり食べない方だったのですが、魚自体が海を広く移動するだろうことや、
産地の決まり方がよくわからないこともあり、北海道産のものについても購入を避けています。
また、以前は静岡産のシラスをよく食べていましたが、事故後は避けています。
最近はたまに海外産の塩鮭などを買って食べたりしています。


・米

震災があって間もないころ、米の備蓄が必要だと感じ、備蓄には玄米の方が向くという情報もあったので
わりと早い段階で精米機と、真空パック加工された玄米などを購入しました。
現状は備蓄用に購入した22年産のものがまだあるので、つど精米して(または玄米で)食べています。

九州産の米の価格が高騰するだろうと予想していましたが、そうでもない様なので、長期的には九州産
や四国産等の新米を購入して食べていこうと考えています。


・その他食品

昆布については、22年産のものをある程度買い置きしておこうと思いながらまだ実施していません。

納豆については、原料が「国産」の記載のものは避け、海外産や北海道産の大豆のものを選んでいます。

ブラックジンガー(玄米を焙煎したもの)とリブレフラワー(玄米の粉末)については、現在は22年産の
原料を使用しているということなので買い置きをしました。

牛乳については、もともと飲む習慣がなかったのですが、最近「霧島山麓牛乳」(ロングライフ牛乳)
の200mlパックを、水を購入するついでに1ケース購入してみました。90日ほど常温で持つようです。


・洗濯・掃除

事故後は洗濯物を外に干さず、室内で干すようにしています。
私の家庭ではシャボン玉石鹸の液体洗剤を使用しているのですが、部屋干しだと日光消毒ができず、
気温の高い時期など雑菌が繁殖すると匂いが出るため、除菌のために同社の酸素系漂白剤を少量混ぜています。
いろいろ試しましたが、それと扇風機・除湿機を併用することで匂いもなく快適です。

掃除については、方法は以前とあまり変わらないですが、掃除機をかけたり、拭き掃除をする頻度について
意識して増えていると思います。

また、事故後は窓を長時間開け放しにすることはなくなりました。
換気のために、風が強くなければ短い時間解放することはあります。


・外出

主に放射性物質を吸い込むことのリスクを考え、子供の外遊びについても、風の強い日は避けるように
しています。

用事があって出かける際も、風が強ければ子供はなるべく地面を歩かせず、抱き上げて顔を自分の胸に
密着させる等して、極力砂ぼこり等を吸い込まないよう配慮しています。

以前は家族で広い芝生のある公園などに行くのが楽しみでしたが、事故後はあまり行っていません。

ただ、風が強い日でなければ、基本的には散歩や買い物などの外出は普通にしています。


・移住について
 
事故が起きた直後、すぐに避難や移住を考えましたが、今のところ具体的に移住に向けての具体的な活動は
していません。ただし、移住するべきかどうか、いまだに考え続けてはいます。

食品からの内部被爆については、東京でも食材に気を付けること等でリスクをかなり減らすことができると
考えています。しかし、呼吸によって吸い込む分について、どれだけのリスクがあるのか、そのリスクと
仕事のことや、病気のある母親、妻の両親の存在などを勘案して悩み続けています。

ただ、これは過ぎたことですが、事故発生直後の期間は、1ヶ月程度でも、妻子だけでも西へ避難させた方が
良かったかと考えています。


・・・
以上、とりあえず思いつく限りを書き出しましたが、また何か気付いたことがあれば更新するかもしれません。