こんな夢を見た(四)2010/01/26

 大学か高校のようだが、とにかく古く大きな木造の校舎である。
教室で授業を受けていると、教師が、この後は別の教室に移ってテストを行うという趣旨のことを言い、時刻とその教室番号を板書した。
半ば怒ったような口調で、必ず時間通りに来るよう繰りかえし、普段のわれわれ生徒がだらしないという意味のことも言っていた。
怖い先生だなと思い、気をつけて早めに教室を出たものの、途中トイレに行ったり、少し迷ったりして、指定された教室へは結局時間ぎりぎりに駆け込むかたちになってしまった。

 息を切らして教室の扉を開けると、先の教師が入り口に立っており、なぜだか満面の笑みで大きな紙袋を渡してきた。
はいよくいらっしゃいましたね、さあさあこれを持っていってね、奥の方もどうぞよく見て行ってくださいね、と、先ほどとは違い、陽気なおばさんのような話し方である。
紙袋の中を見ると、野菜や、パンケーキのようなものなどいろいろ入っている。
おや、この先生はこんな人だったかな、この紙袋は何だろう、といろいろ疑問に思うことはあったが、彼の勢いにおされるかたちで教室の奥へと追いやられた。

 教室いっぱいを使ってコの字型に机が並んでいる。その上には紙袋にあったような野菜やパンケーキのほか、クッキーや手芸作品、植木などいろいろなものが並んでおり、バザー会場のようである。
他の生徒も既に集まっているが、みな楽しい雰囲気のなか笑顔でおしゃべりや買い物をしている。

 そうしていると、だんだん教室が暗くなり、自然と話し声も静かになった。
そこだけスポットライトのように照らされた教壇に件の教師が立つと、他の生徒もみな教師が何を言うのかとじっと見ている。私も息を詰めて様子をみていた。

 教師は教壇に両手をつき、顔はまっすぐ前を向いていたが、よく見ると、左右の眼がそれぞれおかしな方を向いており、どこを見ているのかわからない。
そのままゆっくりと口を開いたかと思うと、うようむう、えれえうえ、と、おかしな声をあげるばかりである。

 私も含め、みなしばらくぽかんとしてその様子を見ていた。
私もしばらく立ちつくしていたが、これはおかしい、このままでは駄目だと思い、少し躊躇したが勇気を出して挙手し、声をあげた。

 先生、テストをやるということでここに来た筈ですが、まだテストはしないのでしょうか。
 15分から開始という話でしたが、もう40分近くですし、もしやるのであれば早くやらないと時間がなくなってしまうと思うのですが。

 私がそう言うと、教師は急に物凄い顔でこちらを指差し、よし、と叫んだ。と同時に、あたりが明るくなった。
教師はそれから落ち着いた風で他の生徒に向けて、いいですか、今のが正解です、と言い直した。

 私はまだどきどきしながら、言ってよかった、よくわからないがこういう試されかたもあったものかと思った。
ちょっと優等生ぶってしまった、と照れる気持ちもあったが、やったぞ、と誇りに思う気持ちの方が強かった。
他の生徒は、まだ呆気にとられているのか、ぴんときていないようだった。

 その後は、気が付くと観光バスで山道を走っていた。バスには他の生徒も乗っており、遠足のようだった。
車窓から見える山々が美しく、こういう景色を妻や息子にもたくさん見せたいものだと考えていたら目が覚めた。

こんな夢を見た(三)2007/12/21

 何かの用事をすませて帰る道のりなのか、バスは高い丘のようなところを走っていた。
しばらくすると視界が開け、富士山を見下ろす道路に出たようだった。天気もよく、ちょっと降りてみる気になった。

 何かの処理場の名前がついた停留所でバスを降りると、自然公園によくあるビジターセンターのような建物があり、通り抜けると、なだらかな斜面に広がる大きな公園に出た。

 遠く正面には富士山が見え、大きく開いた火口は雲のような煙で覆われていた。
日差しが強く、富士登山をしている人の姿も点々と見えた。

 ぶらぶらと歩いていると、公園には小さいながらも動物園があり、白熊も2、3頭いた。

こんな夢を見た(二)2007/03/16

 ホールの客席は年配のご婦人方でほぼ埋め尽くされており、それは、大物歌手も登場するような演歌の興行のようだった。
新人歌手の私は、前座という位置付けで出演させてもらえることになったらしく、怖気づきそうになる自分を奮い立たせ、溌剌と舞台へ出て行ったものの、流れてきた自分の曲をまったく知らないことに気がついた。

 さすがに動揺はしたものの、でたらめな歌詞と節回しでなんとか1曲を歌いきり、拍手までもらった私は大したものだと思い、また、演歌というのは懐が深いものだと思った。

こんな夢を見た(一)2005/06/15

 われわれ夫婦は八王子に引っ越してきたようだった。私が以前住んでいたことのある土地で、懐かしくもあり、妻に、散歩に行こうよ、と促すものの、うんうんと返事をしながら出掛ける素振りがないので、私はじれていた。